C言語の基礎

この章ではプログラミング初心者向けにC言語の基礎を解説します。
最終的には簡単なコンソールアプリケーションを作れるようになることを目標とします。

C言語は古くから存在する言語で、幅広い分野で使用されています。
マスターすれば大抵のことは実現できますし、パソコン用ソフトだけでなくハードウェアの制御プログラムなども作ることができます。
(マスターすればですが)

ただし、例えばWindowsの機能を利用したソフトウェアは専用のライブラリ(Windows API)を活用せねばなりません。
Windows APIはC言語の機能ではないので、別途勉強する必要があります。
実はC言語の機能だけでは、簡単なウィンドウひとつ表示することさえできません。
当サイトのC言語編では、文字列のみを扱うコンソールアプリケーションを主に扱います。

また、Windows用のソフトウェアを作るだけならばC#などの新しい言語のほうが簡単に高度なことを実現できることが多いです。
そのため、今ではC言語を使用するメリットは相対的に低くなっています。

しかし、C言語を元として作られたプログラミング言語は多くあり、基礎部分だけでも習得してしまえば他の言語を学ぶ際にも習得が容易になります。
C++はC言語の機能拡張版ですし、C#やJavaなども文法はC言語に似ています。
最初から多機能で便利な言語に慣れてしまうよりも良いかもしれません。

「自分はこの言語しか使わない」というならその言語だけを学べばいいですが、最初からそんなことはわからないでしょうし、汎用性のあるC言語でプログラミングの基礎を学ぶのがいいでしょう。

当サイトに掲載のサンプルコードはVisual Studio Community 2015を使用して動作検証をしています。
他のコンパイラでも基本的に同じように動くと思いますが、微妙に異なる可能性があります。

また、当サイトのC言語の解説において「Visual Studio Community」「Visual Studio」「Visual C++」「VC++」は同じものを指していると考えて差し支えありません。